トップページ > 静岡才能人 > 佐鳴湖公園ミニ鉄道浜松ミニSLラウンドハウス会長兼事務局長“小倉慶久さん”
‐子どものころからSLがお好きだったんですか?
鉄道路線の近くに住んでいたこともあり、行き来する列車を見て育ちましたね。
自然と汽車が大好きになって、よく浜松駅構内の入れ替え作業を見に行ったりしました。
大人になって、息子の鉄道模型のNゲージを買いに行ったのですが、親である私もはまってしまって、その後、買ったり作ったり、延べ3000車両も所有していました。
‐すごいですね!そこからミニSL制作へと移行していったんですか?
いきさつとしては、まだ国鉄時代に、電車が好きだったのと出張でよく利用していたこともあって浜松駅の駅員さんと仲良くなりまして…
鉄道記念日イベントで、私の作ったNゲージを展示することになったんですね。待合室に常時飾ってあった時期もあります。それを毎年行っているうちに、だんだん規模が大きくなっていって。
その趣味が縁で出会った方が、蒸気機関車の運転会を行っていて、手伝うようになりまして…結果どんどんはまっていきました。
地域の催し物やボランティア活動の中で運転をさせてもらううちに、制作までするようになりましたね。
‐お持ちの機関車は?
C58、200型蒸気機関車、ドクターイエロー、森林鉄道機関車シェイが完成し、稼動しています。いずれは、赤電の遠州鉄道電車も作ってみたいですね。
‐1台作るのに、どれくらいかかるんですか?
この機関車で7年ですね!
もう本物に限りなく近くないと納得できなくて、手直しに手直しを重ねてやっと完成しました。作るための機械や工具をそろえるのも大変なんです。
とにかく没頭して、ご飯も食べずに作っていましたが、完成したら今度は見とれてしまって、何時間眺めていても飽きません。本当に楽しいです。
‐会員さんはそんな機関車好きな方が多いんですか?
そうですね。マナー・ルールを守ることをモットーに「鉄道関係すべてを愛する人」の集まりですね。
時間や金銭面での余裕のある年配者が多いです。元鉄道員もいますし、鉄工業、サービス業、農業、教員、元警察官などいろいろです。私は建設会社に勤めていました。
今後の後継者も育てていて、本気で好きなら、子どもたちにも会員になってもらっていますよ。