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静岡才能人を更新しました。(11/11)

生産者にとっての本当のエコとは、長く使ってもらえる良い物を制作すること。そこを一番大事にしたいです。

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トップページ > 静岡才能人 > ガラス工芸家“寺田光晴さん”

‐ところで、最近、取り組まれているエコガラスについて、お聞かせください。

写真:制作風景以前から味わいのあるガラスを使ってみたいと考えていたのですが、原料となるガラスは陶芸の土のようにその辺に埋まっていませんし、自分で調合するのも大変難しいのです。
そのためのコストも結構かかるため、不満を持ちながら、既成の淡泊な色合いの原料を使っていましたが、2年程前に偶然、大学時代の同級生から、蛍光灯のリサイクルガラスの存在を知りました。

‐不要になった蛍光灯ガラスが、工芸品のガラス原料に使用できるのですか?

写真:エコガラス工業用のガラスなので、当然、質感が低いに違いないと私自身も思っていました。本当に使えるかどうか、半信半疑で吹きガラスとして使ってみると、これが意外。とても雰囲気のある色味や泡がありました。私が探していたガラスはまさにこれだ!ぐらいに思いました。
それに加えて、リサイクル原料ですから、エコにもなって一石二鳥ですね。

‐具体的にエコな点をお聞かせください。

写真:エコガラスの作品主なエコな点は、2つあります。

一つ目は、一般的なガラスの場合、原料の砂を加熱溶解する工程が必要になりますが、エコガラスの場合、既にガラスとなっているものを溶かすので、燃料費が減ります。

二つ目は、リサイクル率100%ですので、あらたな資源を全く使用していない点です。
ちなみに蛍光灯再生ガラスは、専門の業者さんがきれいに洗浄したものを使っています。日本では1日に3万本も廃棄処分されているそうです。

‐1日に3万本とは、驚きですね。

ただし、生産者にとっての本当のエコとは「長く使ってもらえる良い物」ということだと思っています。だから、そこを一番大事にしたいです。

‐「長く使ってもらえる良い物」を基本に、今後、どんな作品を創っていきたいですか?

今、一番興味を持っているのは、壁面空間です。
いままでは、どうしてもテーブルウエア等、”置く”ものがほとんどでしたが、実際には、置くスペースよりも壁面スペースのほうが多いと思います。ガラスの場合、掛金具が透けて見えてしまうなど、難しい点が多いのですが、ぜひ挑戦したいと思っています。

‐最後に、寺田さんにとって、ガラスの魅力って何ですか?

光という自然との調和を感じさせてもらえることが一番の魅力だと思っています。
しかし、ガラスはとても難しい素材なので、本当は扱うのが嫌なぐらいなんです(笑)。
もっと自在に表現できる素材であればなあと思うことがよくあります。
それでも接している時にとても心地よいのは、魅力というより魔力かもしれませんね(笑)。

‐ありがとうございました。この後の展示会のご予定は?

展示会の案内等は自身のブログで紹介していきますので、ぜひご覧ください!
URL:http://sousakuglass.blog102.fc2.com/

‐今後の活動も楽しみにしています。

ガラス工芸 創作ガラス寺田

〒438-0071 静岡県磐田市今之浦4-7-4
TEL/FAX.0538-34-9872
http://www.awiws.com/terada/


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