トップページ > 静岡才能人 > 佐鳴湖公園ミニ鉄道浜松ミニSLラウンドハウス会長兼事務局長“小倉慶久さん”
‐まず、ミニSLが実際に蒸気で走っているのを見てビックリさせられました。
みなさん最初はビックリされますね。
本物と同じだって。
私は、機関車に火を入れて蒸気が上がったときの「生命感」が大好きなんです。電気と違って日によって機関車の機嫌が良かったり悪かったり。本当に奥が深いです。走り出した時の「躍動感」にはハートが痺れて…たまりませんね。
‐本当にお好きなんですね。公園も単線ではなく、切替も多くてかなり本格的ですね。
はい、そうですね。自慢の設備です。
開通以来、改良改善と設備を充実させてきて、最近では、自動踏切・鉄道電話・管理棟(ログキャビン)なども完成しました。平成22年度には来訪者のための休憩所を浜松市で建設予定です。
‐公園建設とそのきっかけについてお聞かせ下さい。
浜松ミニSLラウンドハウスの発足は平成9年7月なんですが、その15年位前から地域主催のイベントの集客にと出張依頼が来たのが始まりです。
各地で運転会をしていた際に、子ども達の目がキラキラ輝いている様子を見ているうちに、「ミニSLの公園を作りたい」との思いが湧いてきました。
それで、この佐鳴湖公園にSLを開通させたのが平成19年5月20日です。
浜松市に25年間、何度もお願いをしてやっと許可がおりました。
‐25年ですか?すごい情熱ですね。
実現しそうになっては振り出しに戻り、何度も何度もその繰り返しでした。でも、あきらめられなくて、やっと今の場所に決まりましたが、公園を完成させる費用は自前、建設費用も自前でのスタートでした。
毎週末、ミニSLの好きな仲間が集まり、手入れがされていなかった敷地を土台からすべて自分たちで作り上げました。完成まで2年かかりましたね。
‐まさに手作りの公園なんですね?
木を切ったり、土を盛ったり。もちろん、必要な許可は得た上でです。(笑)毎日コツコツと楽しんで作りました。
ただ、作るにあたってはお金もかかるし、時間の自由もきかなくなるし。最初は女房もあきれていましたが、最後は家族みんなが協力してくれました。家族の理解と協力なしには成り立ちません。開通後は、浜松市も色々と協力して下さっています。